今回はサーバーのお引越し!
ロリポップ(Lolipop)からConoHa WINGへ移行する手順をゼロから説明します。
「レンタルサーバの変更は大変そう!」そんなイメージですが、きちんと手順を守れば難しくありません◎注意点に留意しながら対応していきましょう!
目次
コスト重視の方やサーバー設定に精通している方にはロリポップがおすすめです。
一方、それ以外の多くの場合は個人的にはConoHa WINGをお勧めしています💡(性能面(表示速度)やカスタマーサポート面、バックアップ機能など相対的な判断です)
今回、ConoHa WINGへの移行依頼を受けたことをきっかけに、初心者の方にも分かりやすく移行設定の手順を解説していきます。
STEP1:バックアップを取る
レンタルサーバー移行前に必ずサイトのバックアップを取得しましょう!万が一不具合が発生した場合でも迅速に対処できます。
-
取るべきバックアップデータは大きく分けて2つ
- ①コアファイルのデータ
- ②データベースのデータ
01. プラグイン「UpdraftPlus」を利用してバックアップを取る
UpdraftPlusの特徴として、1クリックでサイトの復元ができ操作性抜群のため採用しています。
※補足: 無料版では.htaccessやwp-config.phpを含むコアファイル類のバックアップが取得できないため、下記の手順02.を実行してください
- 1.データベース
- 2.アップロードファイル
- 3.プラグイン
- 4.テーマ
- 5.その他「wp-content」ディレクトリに存在するファイル
詳しくは「UpdraftPlusを使用したバックアップの取り方」
などで調べて実行してみてください!
参考例:https://imaginepocket.com/create/construction/backup/backup01/
02. コアファイルのバックアップをとる
方法1:レンタルサーバー会社が提供するサービスを使う
例えば、ロリポップの場合、コントロールパネル左メニューの「バックアップ」画面へ行き、「サポートにデータの復元についてお問合せする」というボタンをより申請が可能です◎
検索エンジンで「お使いのサーバー バックアップの取り方」などで調べてみてください
方法2:手動でバックアップを取る
サーバーのファイルマネージャーやFTPクライアントを使ってバックアップを取っていきます。
/public_html フォルダに移動。
public_htmlフォルダ内のすべてのファイルとフォルダを選択しローカルにバックアップしてください。

もっと詳しく知りたい場合は「手動でバックアップを取る方法」などで調べてみてください💡
参考:https://suzunon.com/word-press/manual-backup/
STEP2:ConoHa WINGへの新規お申込み
それではさっそく作業開始です。ConoHa WINGから「お申し込み」を選択。
▶公式サイトはこちらから:https://www.conoha.jp/wing

「初めてご利用の方」に、メールアドレスとパスワードを設定

次に、「契約内容」を選択していきます。
💡3ヶ月以上の長期ご契約なら【WINGパック】プラン選択がおすすめ
💡【契約期間】には任意の期間を設定してください
💡【ベーシックプラン】個人・中小企業の場合はベーシックで充分

続いて、下部にある内容を入力していきます
💡【初期ドメイン】デフォルトのままでも、任意のドメイン名を設定してもOK!
(サーバーを契約すると、初期ドメインが付与されることが多く、ほぼ使用しません。)
💡【サーバー名】とくにこだわりがなければそのままでOKです
💡【WordPressかんたんセットアップ】利用しない

画面右側の「次へ」を選択

お客様情報を入力してください

必須項目入力していき、最後に「次へ」ボタンをクリック。
続いてSMS or 電話認証をクリック

携帯にConoHa認証コードが送られてきます。この認証コードを入力窓に入力しましょう。

認証完了後、最後にお支払い方法を設定していきます。
※この際にフリーWi-Fiなどの公共ネットワークを利用しての決済情報の入力は行わないでください!

「サーバーの追加が完了しました!」とポップアップが出てきます。今回はLolipopからConoHa WINGへのサーバー移行なので、「今は追加しない」を選択してください。

STEP3:ConoHa WINGに独自ドメインを追加する
次に、ConohaWING内に移行元サイト(Lolipop)のドメインを追加していきます。
コントロールパネル上部にある【WING】を選択し、左側にある【サーバー管理】をクリック

右上にある「+ドメイン」をクリック

移行したいドメインを入力していきます。
【新規ドメイン追加】移行したいドメインを追加
【無料独自SSL】利用する(※独エラーメッセージが出ますが、後ほど設定するのでOK)

すると「ドメインを追加しました」というポップアップが画面左下に表示されたら完了です!

STEP4:ConoHaの機能でサイトをまるっと移動
次は、ConoHa WINGへ、ロリポップサーバーにあるサイトをまるまる引越しします!
コントロールパネル上部にある【WING】を選択し、左側にある「サーバー管理」をクリック

引越ししたいサイトドメインが選択されていることを確認してください。初期ドメインが表示されている場合は「切り替え」を押し、引っ越しさせたいドメインを選択します。
次に、右上にある「+WordPress」を選択。

続いて、以下を設定していきます。
【インストール方法】かんたん移行
【テスト移行】利用する
【バージョン】最新のバージョンを選択(番号が大きい方)
【移行元URL】引っ越しさせたいURLを入力
【アクセス制限ユーザー名】テスト移行先URLにアクセスする際に必要なユーザー名を新規で作成
【アクセス制限パスワード】テスト移行先URLにアクセスする際に必要なパスワードを新規で作成
【移行元ユーザー名】WordPress管理画面へのログイン時のユーザー名を入力
【移行元パスワード】WordPress管理画面へのログイン時のパスワードを入力
【データベース】任意のものを新規で作成、入力。厳重に保管しておいてください。

上記を入力したら、保存をクリック。
するとテスト移行が開始されるので、ステータスが【完了】になるまで待機します!
失敗してしまう場合は、移行元のWordpressにログインをしてプラグインをすべて無効化してみてください◎
WordPressのユーザー名とパスワードが合っているのにエラー表示がでてしまう場合!
移行元のロリポップサーバーで動かしていたWordPressのパスワードが簡単すぎるとこのようなエラーが発生してしまう場合あります。
そのため一度、WordPress管理画面にログインをして、複雑化したパスワードに変更しましょう💡

完了すると、ConoHa WINGで作成されたWordPressにアクセスできるURLが生成されます。URLをクリックして、サイトが問題なく表示されているか確認しましょう!
問題なければ「本番移行」をクリックします。

「本番移行を実行しますか?」が表示されますので、先ほどテストサイト時の設定と同じ要領で入力してください。
【サイトURL】 URLに「www」を付けるか否か選択します。違いはありません!どちらでもOK(ただしどちらか一方に必ず統一)
【ディレクトリ設定】特に希望がない場合は空欄でOK(サブディレクトリの設定が出来ます)
【データベース】任意のものを新規で作成、入力。厳重に保管しておいてください。
【パスワード】任意のものを新規で作成、入力。厳重に保管しておいてください。
(補足:パスワード生成ツールなどを用いてなるべく強度の高い文字列を生成してください)
最後に【保存】
このように「完了」と表示され、ConoHa WINGへのWordPressデータのコピーは完了です!

STEP5:ネームサーバー(DNSサーバー)を変更
次に移転したいサイトのドメインのネームサーバーを、ロリポップからConoHa WINGに変更していきます。ドメインを取得した会社によって内容が違うので、今回は「ムームードメイン」の場合を説明します。
ムームードメインにログイン
ログイン後のコントロールパネルにて「ドメイン操作」を選択、「ドメイン一覧」をクリック。
ConoHa WINGに移行したいドメインを選択してください。

下にスクロールして、赤枠部分を変更していきます

【GMOペポパ以外のネームサーバーを使用する】を選択し、ConoHa WINGのネームサーバーを入力します

ネームサーバーには上記画像のように設定
- ネームサーバー1: ns-a1.conoha.io
- ネームサーバー2: ns-a2.conoha.io
- ネームサーバー3: ns-a3.conoha.io
入力後【ネームサーバ設定変更】ボタンをクリック。
すると確認のポップアップが表示されます。「OK」ボタンクリック。

しばらくして「ネームサーバの設定が完了しました」と表示され、書き換えが完了します。

-
ネームサーバーやDNSレコードの変更が完了するまでには 通常、数時間から72時間程を要します。
STEP6:サイトの独自SSL化設定
続いて、サイトの独自SSL化をサーバー側とWordpress管理画面側から行っていきます。
無料独自SSLの設定
改めてサーバーにて無料独自SSLの設定をしていきます。ConoHa WINGのコントロールパネルから「サイト管理」→「サイトセキュリティ」→「無料独自SSL」とクリック。
利用設定を【ON】にします。暫く待つと下部に「利用中」と表示されます。

左メニュバーの【サイト設定】をクリックし、ドメイン部分をクリックします。

かんたんSSL化にある【SSL有効化】をクリックして、独自SSL設定を反映させます。

ConoHa WING側での独自SSL有効化設定は以上となります!
WordPressのURL確認・修正
最後に、サイト全体がhttpsで表示される設定をWordpress管理画面より行います。
WordPressサイトの管理画面にログインし、「設定」→「一般」をクリック。

「Wordpressアドレス(URL)」と「サイトアドレス」が「http」で始まっている場合は、
「https」で始まるように変更してください。

変更後、「変更を保存」をクリック。
自動的にログアウトされるので再ログインします。

サイトのアドレスが「https」で表示されていれば、完了です!これによりウェブサイトと訪問者の間の通信が暗号化され、情報が保護されます💡
補足:注意点
もし移行後にエラーが表示されても(例:403エラー)、設定が正しければ数時間後には正常に表示されます◎
(理由として、DNS設定の反映には時間がかかります。通常、DNSの完全な浸透には最短数時間から最大72時間程度かかる場合があるためです)
したがって最低でも、24時間~72時間は移行元のデータは消さないようにしましょう💡
表示されない、エラーが出てしまうなど、不安な場合は一度、ConoHa WINGのサポートに問い合わせることをお勧めします。電話サポートは平日10:00~18:00に利用可能です! もしくはEnChordにお気軽にお問い合わせください\サーバー担当者が迅速に対応いたします/