独自資料を読込ませたAI ChatBotの手順(ざっくりまとめ)
2024年7月2日独自資料を読み込ませたAIチャットボットの構築手順を記録。PythonやNext.js、LangChainを利用した方法など様々ありますが、今回は “最もシンプルかつ迅速なプロトタイプの制作” に焦点を当て、基本的な手順を記録します。
目次
1. 使用するプラットフォームやツールの選択
低コストでの開発を目指す場合、以下のようなプラットフォームやサービスを使用することがコストを抑える鍵です。
・OpenAIのAPI(ChatGPT API)
OpenAIのAPIは使いやすく、APIリクエストに基づいて料金が発生する従量課金制です。大規模なトラフィックがなければ、コストを抑えながら柔軟に使用できます。
・ホスティングサービス
ホスティングサービスって?AWSやGoogle Cloud Platform、Heroku、Vercel、 Fly.io、Firebaseなどのクラウドホスティングサービスでは、少量のトラフィックや開発環境においては無料プランが用意されています。目的や要件に応じて検討してください。
他
Google Apps Script (GAS)は、Googleのクラウド環境上で動作するため、(*Google Cloud Platform (GCP)**を基盤としてホスティングされています。)GASを使用することで、外部のホスティングサービスを必要とせず、ボットや他のAPI連携を簡単に実行できます。
・メッセージングアプリを利用する場合は プラットフォームのAPI
LINEやChatworkは無料のAPIプランがあるため、メッセージングアプリとの連携を無料で行うことが可能です。LINE Messaging APIやChatwork APIを活用すれば、コストを抑えてBotを実装できます。
2. 具体的な制作方法
ステップ1: 独自資料の準備
独自の資料をテキストファイル、CSV、JSONなどの形式で整理し、読み込ませるデータを用意します。例えば、FAQや商品情報、サポートドキュメントなどです。
ステップ2: ChatGPT APIを活用してBotを作成
最も安価な選択肢として、OpenAIのAPIを利用します。資料のテキストを読み込ませ、ChatGPTの会話機能を利用してユーザーの質問に応答させるBotを作成できます。OpenAIのAPIを呼び出すPythonやNode.jsのスクリプトを作成し、それをホスティングサービスにデプロイします。
ステップ3: ホスティングと運用環境の準備
GASやHeroku、Vercelなどのプラットフォームを使って、Botのバックエンドをホスティングします。これにより初期の運用コストをゼロに抑えつつ、簡単にプロトタイプをローンチできます。
ステップ4-1: メッセージングアプリとの連携
LINE Messaging APIやChatwork APIを使って、チャットボットをこれらのメッセージングプラットフォームと連携させます。基本的な機能は無料で提供されており、月に数万メッセージ程度のやり取りであれば、料金が発生しない場合もあります。
ステップ4-2: Webチャットとして組み込む
独自のホームページにBotを組み込む場合、Webチャットインターフェースを作成し、APIを呼び出してBotと対話する仕組みを作ります。HTML、JavaScript、CSSを使用してフロントエンドを構築し、バックエンドのAPIに接続することで、安価に実現可能です。
3. コストをさらに抑えるためのポイント
APIの利用量を最小限に抑える
頻繁にAPIリクエストを行うとコストがかさむため、必要最低限の質問に対してのみ回答を提供するように設計します。
既存のオープンソースライブラリを活用
BotのインターフェースやAPI連携の部分は、GitHubなどで提供されているオープンソースライブラリを活用することで、開発時間を短縮し、コストを抑えることができます。
まとめ
まずは目的を明確にし、次に使用するプラットフォームの選択に時間が割かれるかと思いますがAWS、Google Cloudといった有名サービスであれば、比較検討に時間を割かずどちらかを導入し、実際に使ってみよう、に限ります。“Done is better than perfect”
ホスティングサービスとは
ホスティングサービスは、プログラムやウェブサイトがインターネット上で常にアクセスできるようにするための「オンラインの場所」を提供するものです。例えば、LINEボットやウェブアプリが動くためには、24時間365日プログラムがどこかのコンピュータで動いている必要があります。そのためのコンピュータを借りることができるサービスが、ホスティングサービスです。
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